雪見、月見、花見。

ぼーっと考えたことを書いています。

教育

塾の「合格率」の罠

さっき気づいたのですがこの土日はセンター試験なのですね。 私がセンター受けたのももう随分と前の話になってしまって懐かしささえ感じます。 現在進行形の受験生の皆さんはほんとしんどいと思うのですが、こんな風に時間が経つと「ああ、センター試験かぁ…

ちきりんさんの科学教育論をめぐる議論がすれ違ってる気がする

ちきりんさんのこの記事が話題になってます。 下から7割の人のための理科&算数教育 - Chikirinの日記 学校で全員に画一的な科学教育をすることをいつものちきりん節でバッサリと批判したこの記事ですが、そこかしこで多くの批判を浴びています。 代表的なの…

試験とは公正で透明であるべきか問題 ~開かれた試験のジレンマ~

受験シーズン真っ只中ということで、今日は「試験」について。 東大が推薦入試を導入するのですが、これが賛否両論で。 東京大学の推薦入試方法をどう思う? - Yahoo!ニュース 意識調査 ご意見様々な中、今回注目したいのが「推薦入試なんて基準が曖昧で公正…

ボツ記事お片づけ

わーい。 実は、私の上半期の一大プロジェクトが無事この度成功裏に終わりまして、久々に一段落した感じになった今日このごろです。 もう疲れたー。もうがんばれないー。 そんな燃え尽き症候群の中、もう腑抜けでグダグダな雪見がお送りしています。 ええ、…

宿題のありがたみ

今週のお題「宿題」 とのことで。 そういえば、気づけばもう8月も8月で、子どもたちは夏休み真っ盛りなんですねー。 夏休みと言えば、花火に、スイカに、海に山と、楽しいものがたくさんですよね。でも、そこに影を落とすのが、大魔王「宿題」様。多くの子ど…

人の嫌がる仕事をすすんでやりなさい

世の中には「ほとんどの人はやりたがらないけど、誰かがやらないといけない仕事」というものがあります。 いわゆる3K(キツイ、汚い、危険)などと呼ばれる要素がその特徴に挙げられます(ちなみに、厳しい・帰れないなどを加えたバージョンもあるそうです…

英語は学ぶ必要が無い仮説

与党が大学受験者全員にTOEFLを課すという提言をするなど、世の中とかく「英語」「英語」と叫ばれています。 いわゆるグローバル化というものなのでしょう。 「日本の産業が苦境なのは英語が話せないからだ」という空気のもと、近いうちに「英語を話せぬ者は…

専門家の話が分からない、一般人の気持ちが分からない

何でもいいのですけれど、あなたがすっごく詳しいこと、専門にしていること、特に仕事にできるぐらいのこと、何か専門的な話を誰かそれを全く知らない人に教えなきゃいけない時。 そんな経験、きっと誰しもあると思うんです。 そんな時、どうです? うまく説…

法学の方が『理系』で、工学の方が『文系』という話 ~本当の理系と本当の文系について~

理系と文系の本当の違い 理系の議論と文系の議論 - 脱社畜ブログ を読みました。 いずれも理系と文系の違いについて考え方や議論の仕方などの差違から紐解こうとする記事ですね。 理系と文系の違いの議論は昔からポピュラーで皆さんもしばしば目にされると思…

日本人は英語が苦手と言うけれど

日本人は英語が苦手ってよく言われます。 これは別に英語の言語圏じゃないから、というわけでなく、同じく非英語圏のはずのアジア諸国とくらべてもそうみたいです。 TOEFLスコアのアジア国別ランキング【2010年】 | 英語の勉強コラム TOEFLスコア日本は27位…

正しい「体罰」のやり方

最近議論になっている体罰問題については、生徒が自殺するという衝撃の事件を端に発していたこともあり、体罰反対派の声が優勢でしたが、体罰容認の意見も出ています。 大人になるまでに、一度や二度のちょっと行き過ぎたいたずらもなしで育つ人は殆どいない…

どうして「罰」がいけないのか

桜宮高校の体罰事件、AKB峯岸さん丸刈り騒動、女子柔道暴力事件など、「罰」をめぐる事件が最近多く見られます。 既に色々なところで話題や議論になっていますが、id:keisuke9498さんが昨日の記事でも言われているように、これを誰かを悪者にして「はい、お…

悪役が教えてくれること

悪役が好きなんです。 小説でも映画でも漫画でも何でもいいんですけれど、そんな物語の中で出てくる悪役です。 なぜかというと、悪役が「どうしてこんなことをするのか」を語るシーン、これがすごく好きだからです。 ええと、こういうシーンはクライマックス…

学校は世界の紹介所

ということで、「あんた教育に文句ばっかり言ってるけど、じゃあどうすればいいの」というお話です。 まず、目的をはっきりさせましょう。 ちらっと前にも書いたように、私は教育は「知的財産の遺伝・継承」という行為だと受け止めています。 人類の知が未来…

学問と勉強の違い

昨日の記事に「学問と勉強は違いますものね。」というid:okko326さんのコメントを頂きまして。 そうそう、ほんとそうなんです! 昨日のながーい私の文章はこの一言で全部表されてしまいます。 うん、たったこれだけなのに、あんだけまわりくどくたどたどしい…

学問のススメ

今日は、昨日ちょっと書いていた「今の学校の授業で学問の基礎がつく気がしない」というテーマのお話です。 これを考えるには、まず「学問とは何か」から考える必要があります。 昨日、社会の回転が早くなってるという話をしましたけれど、これは学問にとっ…

授業時間を伸ばすという大博打

昨日言いかけていた、授業を長くするのは社会にとっても利益にならないのでは、というお話。 今の教育制度は、今の大人たち(文部科学省の人とか)が「こんな内容が子どもたちの将来に必要なはず」と考えて、それを子どもたちに教えるという形です。 今回の…

頭がいいということ

教育制度に関して、こんな案が出ているようです。 学校週6日制:平日授業を軽減 文科省検討- 毎日jp(毎日新聞) ・・・週休6日制かと思ったら週6日制。逆でびっくりしました。 平日の授業は抑えるようですけれど、やっぱり授業量は全体として増えてしまう…

私たちを動かす5つの行動原理

この間、寝る前に、人がやる気が出る時ってどんな時だろうとボーッと考えていたんです。 それで、これはだいたい5つの行動原理に分けられるんじゃないかなぁという結論になりました。 それは、欲(よく)、得(とく)、徳(とく)、楽(らく)、避苦(ひく)…