初めて、はてブホッテントリ入りしてみて気がついたこと
もー、ほんとびっくりしました。
ご存知かもしれませんけれど、いつもの調子で何気なく書いていた前回の記事がはてなブックマーク(はてブ)のホッテントリに入ってしまいました。
私の書いた内容が特別良かったというわけではなく、多分テーマがポピュラーだったことと、私の説明や考察が至らず突っ込みどころ満載だっただけだと思うのですけれど、ともかくも私のブログがまさかのはてブのトップページに!
私も普段はてなブックマークは時間があればチラッと見て面白そうなものをチェックしていますから、ここに載っちゃうのってどんな感じなんだろーと何となく思っていましたし、正直ちょっと憧れてもいました。
でも、あくまでそれはその程度軽く思うぐらい。私の日常とは違った所にあるはずだったので、突然訪れたこの機会、ほんと貴重な経験でした!
そろそろ、その大波も引いてきた今、せっかくの経験でしたから、平凡な弱小ブロガーが偶然初めてはてブホッテントリ入りしてみて気がついたことを振り返ってみたいと思います。
はてブホッテントリに興味がある方も、興味が無い方も、「へー、こんな感じなんだー」ってご参考になれば幸いです。
⇩ちなみに、カウンターはこんな感じでした。(これがはてブ入りとして、多いのか少ないのかは分かりませんが・・・)
それは突然やってくる
まず、このはてブ入りって、完全に寝耳に水、突然です。
私としては、いつものように勝手に私が思っていた変なアイディアや思いをチャチャチャっと書いたつもりでした。
別に急に目立った記事を書いたわけではありません。
特に常連の方々は良く御存知の通りのはず。
私のブログはいつもあんなのですよね?(笑)
私自身としても、確か、最後の方の文章を書いている時には、いい加減お腹が空いていたので、「ま、こんな感じでしょ」と公開ボタンを普段通り気軽に押したのを覚えています。
もう、それぐらい日常っぽい風景だったのです。
それが、気づいた時には、もうアレよアレよと人の波、コメントの波です。
本当に驚きました。
だから、全くもって、記事の内容も私自身の心構えも準備されたものではありませんでした。
というか全然準備する機会なんてありませんでした。
もうこれは本当に本当に突然やってきたのです。
完全にテンパる私
私って、あがり症なんです。
人前で話すのとか、もうガチガチで頭の中真っ白で、何言ってるんだかさっぱり自分でも分からなくなるタイプです。
プレゼンの本体は事前に準備できるからいいですけれど、質疑応答ってもう何が来るか分からないじゃないですか?ああいうのが私は本当に苦手で、後から思い返すとけっこう適当な回答をしていたり、もうザラです。
はてブ入りもそんな感じです。
――急にたくさんの人たちが私の方を見つめてきて、あれこれ質疑応答の手が上がる
もう、本当に頭の中真っ白なんですよ。
アドレナリンが大量に出て身体の中は熱く、顔は赤くなっているのが分かるのですけど、頭の中は真っ白白助です。
でも、「コメント来たんだから、とにかく何か返事しなきゃ」って意識で、急遽記事内に「はてブコメント返答コーナー」なるものを慌てて作ったのですが、事態は私の予想を遥かに超え、もうそんなのじゃ追いつかないほどコメントをいただいてしまいます。
そして、今回の私の記事が、「お風呂がピカピカになる裏ワザ100選!」とか「世界の綺麗な風景を集めてみた」などのお役立ち情報ではなく、全くいつものように「意見主張型」の記事で、ツッコミどころも多いものだったので、手厳しいコメントをたくさんいただきました。
でも、私からしてみれば、適当な服装で近所のスーパーに出かけたら、いきなり面接試験が始まった、みたいな状況で完全に不意打ちでした。
しかも面接官が何十人何千人も居るのです。
これは完全にパニック状態になっちゃいますよね。
普段ならただボーッとして色々と考えてくれる私の頭が、もう全然回りません。
コメントしようとしたり、コメントしたりするのですが、すぐに自分でも何書いてるのか分からなくなるのです。それで、結局きっちりと最後まで対応するのはあきらめざるを得ませんでした(あとがきでポイ投げしました(笑))。
昔、火事なんかが起きて慌てて逃げる時に財布を持って出たと思ったらなんとフライパンを大事に握りしめていた、みたいな話を聞いたことがあるのですが、パニック状態だったら十分ありえるなぁと、今なら分かります。
批判を受ける楽しさ、大切さ
こんな風にはてブ入りは完全にパニック状態でしたけれど、同時に楽しくもありました。
以前、
という記事にも書いたのですが、「他人の批判って自分の意見を成長させるチャンス」なんですよね。
自分で自分の意見を批判することは不可能ではないのですが、それはどうしても遠慮や手加減が出てしまいます。
ともすると自分の意見というものは、自分の中で変な方向に言ってしまっていても気づかなかったり、直せなかったりします。
だから、自分とは違った視点でビシっと批判をしてくれる方々の存在はすごく大切なんです。
特に今回私が論理学や法学などについてあやふやな知識しか持っていなかったところを、多くの方々からご指摘いただいたおかげで、すごく勉強になりました。
これは多分一人で考えているだけでは気づけなかったところだと思います。
このように自分の意見を修正したり、補強するのは、とても大切で、そして何よりとても楽しい作業なんです。
同意・共感・理解をいただく心強さ
しかし、やっぱり批判を受けるというのは辛いものでもあります。
特にパソコンの前に1人座り、延々と並ぶ批判コメントを見ていると、世界に自分が独りだけになってしまったような、大変な心細さがありました。
自信を完全に喪失して、もう溶けてしまいたくなる、消えてしまいたくなる、そんな気持ちも頭の中をかすめたのも事実です。
毎度ホッテントリ入りしてるような有名ブロガーさんにも批判コメントがついていることは少なくありません。これを日々耐えてるのでしょうから、ほんとものすごく精神力を要することと思います。
私は上で書いた通りキッチリ批判をしてもらうのは大切だと思っているので、コメント欄を閉じる気は無いのですけれど、炎上などを機に、閉じたくなる気持ちも初めて自身で実感したのでした。
でも、そんな中で心強かったのが、いくらか頂いた同意・共感のコメントでした。
特にいつも見に来てくださっている常連のid:keisuke9498さんやid:yumejitsugen1さんのコメントは、非日常空間に放り出された私にとって日常へ戻るためのアンカー、私が私を保てるための命綱になってくれて、すごくありがたかったです。
今までの私のことを知ってくれていて、理解してくれる人たちの存在の大切さを、今回の件を機に実感できたことが、また非常に貴重な経験になりました。
お天道さまが見てる
反省点もありました。
普段、私はなるべく、人のことを無下にけなしたり、罵倒したりすることはしないように気をつけているつもりでした。
でも、普段細々とやっている平凡ブログであったためか、油断をしていたのかもしれません。
コメント欄で法律学研究者さんから指摘を頂いた通り、大変申し訳無いことに、結果的に法学関係者の方々に対しては、かなり乱暴な言説で批判をしてしまっていたことが否めません。
振り返ってみれば、正直、私の中で気が大きくなり、感情的なところをぶつけてしまった形になっていました。
よくtwitterなんかで、マズイことをついつい調子に乗って呟いてしまって大変なことになったという話を耳にしますが、これは他人ごとではないのかもしれません。
あまり読まれないブログですと、「とんでもないこと」を書いても批判が来ることが無いことも多いと思います。だからついつい油断して調子に乗ってしまうことがあるかもしれません。
ですが、やっぱりインターネットは世界全体に通じています。それを自分の庭のように思って好き放題書きすぎれば、結果的に誰かを傷つけてしまったり、また自身もしっぺ返しを食らう可能性があることを認識しないといけないのだと実感しました。
きっと有名ブロガーさんたちは自然にこの辺りは意識して書いているのだと思います。
だから、むしろ私のような平凡ブロガーの方が気をつけないといけないことなのでしょう。
何事もやっぱりお天道さまが見ているのです。
だから自分の意見を主張しよう
以前から私は
「なぜ私たちは自分の意見を主張するべきなのか - 雪見、月見、花見。」
や
「なぜ反響が無くても自分の意見を主張するべきなのか - 雪見、月見、花見。」
などで、自分の意見を主張することの大切さを述べて来ました。
ですが、「自分は意見を主張している!」という強い実感を得たのは今回のはてブ入りが初めてだったかもしれません。
だって、すごいことですよ。
私の意見を1日で5000人の方々が読んでくださったんです。
私の意見が、賛成にしろ反対にしろ、一瞬で5000人の方々の脳の中に入り込んだんです。
さらに、私の意見を受けて、新たに記事を書いてくださる方がいたり、実際の社会生活の中でこの意見を取り入れてみるとおっしゃる方々までいらっしゃったりするんです。
こんなの普通に暮らしているだけでは、実社会、実生活の中では、ほぼありえないことですよね?
この感じ、何と言ったらいいでしょう。
ただ、すっごく幸せで、そして「私は生きてるんだ」って実感がとても鮮明に感じられました。
おおげさかもしれません。
でも、せっかくですから、是非あなた自身で体験してみて欲しいなと思います。
もし、普段ブログを書かれていない方がいらっしゃいましたら、是非やってみて下さい。
そして、ぜひ、ご自身の意見を主張してみて下さい。
あなたのところにも、突然こういう大波がやってくるかもしれません。
でも、もし大波がやって来なかったとしても、大丈夫です。
本当のところは大波を待つのが目的ではなくて、あなた自身が波になるのが目的なのですから。
ただ、波を立ててみるだけで、あなたが得るものは多いはずと思いますから。
P.S.
この度の件では、各方の皆様ほんとありがとうございました。
色々とお見苦しいところもお見せしてしまったと思います。申し訳なかったです。
というわけで、多分、もうそろそろ波も引けると思いますので、私はまた今後も細々とボーッと考えて思いついた変なことをドンドン書いていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします♪