雪見、月見、花見。

ぼーっと考えたことを書いています。

ルールは9時17時。

先日拝見した、このエントリー。

 

 

頓智ドットを退職した|@suniのブログ「ニートですが?」
http://sunikang.blogspot.jp/2012/10/blog-post.html

逃げろ、そして生き延びろ

http://d.hatena.ne.jp/hase0831/20121002

 

 

私も常々、労働問題に悩んでいるので、このような話を聞く度に、悔しくてしょうがなくなります。

自分も逃げようかなって、いつも思ってます。いや、ほんと、逃げたほうがいいよね。でも色々考えると、やっぱ逃げにくいかなぁ。

ちなみに、ある友人は既に逃げる宣言してしまいました。先越されちゃった。

でも上手く逃げてって思う。

 

 

 

頑張らなくていいよって言ってくれる人もいるけど、みんな頑張ってるんだから頑張らないと申し訳ないって人もいます。

自分だけ楽しようなんて、自分の権利だけ主張しようってのがおかしいって言う人がいます。

競争なんだから頑張らないと落ちこぼれるって言う人がいます。

そんな人がけっこういます。

そんな人ばっかりです。

 

 

 

そりゃ、頑張るのって大事だと思います。

世の中競争なんだから頑張らないと負けるってのも分かります。

頑張った人が報われて欲しいってのも同感です。

 

 

 

でも、何で限界まで頑張らなきゃいけないのか、そこがさっぱり分かりません。

というより、限界まで頑張るってぐらい卑怯なことは無いと思っています。

 

 

 

こんだけ文句言っててなんですけど、時間を増やす努力ってのは、ほんとに簡単なんです。

実際、17時帰りのところを、18時帰りにするなんて誰でもできるんです。

「時間をかける」って誰にでもできることなんです。

そしてそれが一般に「努力」って言われています。ほめられます。だからタチが悪いんです。

 

 

「長い時間頑張ってた」

「遅くまで残っていた」

 

 

確かに頑張っていたんでしょう。

でも、それが本当に評価すべきポイントですか?

見るところが間違っていませんか?

 

 

 

競争社会の代名詞である入学試験でさえ「今までの勉強時間が多かった順に合格」なんてありますか?無いですよね。

実際は「この制限時間中により多く正答できた順に合格」ってルールですよね。

この「制限時間」です。大事なのは。

決して「制限時間無制限でみんなが倒れる限界まで計算問題を解かせ続けて正解が多かった人が合格」ではないんです。

競争の時間は区切るものなんです。ルールを決めるものなんです。

 

 

世界一を決めるオリンピックだってそうでしょう。

今までの「努力時間」の量で勝敗を決めるわけではありません。あくまで区切られた時間・空間すなわち試合においての結果で勝敗が決まるんです。

「今まで走りこんだ時間が一番長かったから金メダルくれ」と言ってもくれるはずはありません。

そんなルールだったら、普段から手を抜きながら走りこんでる振りをする人が大量に発生します。だらだらだらだら、でも一応走ってますよーって。これじゃ、本当は一番足が早いはずのボルトも金メダル取れなかったかもしれません。

本当に優秀な人ってのは、少ない時間でより良い結果を出す人なんです。「努力時間」基準だとそういう人は逆に評価されなくて、ただスタミナや根気強い人、もしくは暇な人が評価されちゃいます。

 

 

確かに「努力時間」が「勝利」につながることは多いでしょう。ですが、勝敗は「努力時間」で決めるものではないんです。

「努力時間」で図ることになってしまうと、相手が18時まで残ったなら、こっちは19時だ。いやいや20時だ、というようにいくらでもエスカレートしていきます。しかも時間の長さばかり見てるので、実際にはほんとうに「努力」してるかどうかさえ関係ない場合まであります。

 

 

なぜ私たちが試験や試合で制限時間やルールを決めているかといえば、決めないとキリがないからです。

本当にお互いが倒れるまで戦ってもお互い損だからです。

だから、ある程度の能力が分かる範囲の制限内で争うんです。

そんなことはもうみんな分かっているはずのことなんです。

ボクシングでお互いを殺すまで止めないなんてありえないでしょう?

 

 

 

自分の権利だけ主張しようというのじゃないんです。

ただ、競争なら競争でルールを守りましょうって言ってるんです。

ルールを守らずに、仕事の時間をただ伸ばして偉そうにしているのは、フライングして偉そうにしてるのと同じです。

偉そうにするだけならまだしも、他人にもルール違反を勧めるなんて言語道断です。

 

 

 

もう一度言います。

時間をかけるのは誰にだってできます。

時間をかければ誰だって100m進めます。

でも10秒で100m進むのは誰にもできることじゃないんです。

それなのに、1時間かけて1000m歩いたから勝ち、24時間かけて10000m歩いたから勝ち、10日で50000m歩いたから勝ちだなんて。

それって本当に優秀ですか?

ただ、時間かかっただけじゃないですか?

見るところが違いませんか?

 

 

 

ほんとうに勝負するなら、時間を決めてやりましょう。

 

ルールはほら公式通り、週休2日9時17時で。

 

それ以上は失格です。

 

 

何か文句ある?