雪見、月見、花見。

ぼーっと考えたことを書いています。

科学

wikipediaを参考文献にして良いかどうか問題

以前、ある大学教授先生のレクチャーを聴く機会がありました。 聴くこと全てが新鮮で大変勉強になったのですが、そのレクチャーの中で、教授先生が少し脱線して「最近の学生はレポートの参考文献にwikipediaなんかを引いてきて大変嘆かわしい。ちゃんと論文…

「正しい科学知識を伝えれば理解してくれるはず」という誤解

老舗グルメ漫画の「美味しんぼ」が、作中で福島原発からの被曝による鼻血の描写をしたとして議論を呼んでいます。 「美味しんぼ 福島の真実編」抗議相次ぐ 「科学的にありえない」 (産経新聞) - Yahoo!ニュース 「科学的根拠の無い描写で、風評被害につな…

ちきりんさんの科学教育論をめぐる議論がすれ違ってる気がする

ちきりんさんのこの記事が話題になってます。 下から7割の人のための理科&算数教育 - Chikirinの日記 学校で全員に画一的な科学教育をすることをいつものちきりん節でバッサリと批判したこの記事ですが、そこかしこで多くの批判を浴びています。 代表的なの…

「細胞生物学の歴史を愚弄している」というコメントについて

皆様ご存知と思いますが、先日発表されたSTAP細胞凄いですね。 最近ようやくiPS細胞を覚えたと思ったらいきなりコレですから、「そんなんありなん!?」と私も開いた口が塞がりませんでした。 小保方博士の信念と熱意が掴んだ大成果です。 さて、そんな久々…

J・P・ホーガン著「未来の二つの顔」――人と機械の未来は共栄?戦争?

「秋の夜長は読書とブログ」のお題とのことで、今日は最近読んだ小説について書いてみようと思います。 ⇩作品はこちら 未来の二つの顔 (創元SF文庫) 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,山高昭 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1994/11 メディア: 文庫 購入…

統計学は最強の学問ではない

この間、「統計学が最強の学問である」という本を読了しました。 統計学が最強の学問である作者: 西内啓出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/01/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 11人 クリック: 209回この商品を含むブログ (36件) を見る …

ニセ科学をバカにする前に ~科学という名の宗教~

皆さんは「ニセ科学」って聞いたことありますか? その論理過程に飛躍があったり誤魔化しがあったりするのに、科学っぽい体裁や理屈を整えて、いかにも科学的根拠に基づくしっかりとした発見や発明かのように主張する理論や製品を指します。 「□□でガンが治…

法学の方が『理系』で、工学の方が『文系』という話 ~本当の理系と本当の文系について~

理系と文系の本当の違い 理系の議論と文系の議論 - 脱社畜ブログ を読みました。 いずれも理系と文系の違いについて考え方や議論の仕方などの差違から紐解こうとする記事ですね。 理系と文系の違いの議論は昔からポピュラーで皆さんもしばしば目にされると思…