正社員ってなんで非正規より給料高いの?
私は不思議なんですよ。
一般的に、企業から見ると、正社員の方がやめさせにくくて、非正規雇用はやめさせやすい。
でも、そうなると、正社員の方が給料が(時給ベースで)高いのっておかしいですよね。
ケータイの2年継続プランでの割引システムなどを考えてもらったら分かる通り、「制限がかかる=値段が下がる」のが市場原理なはずです。2年間解約しないことを条件に安くなるわけですよね。
他の例では、一定期間しか見られないレンタルDVDは、いつでも見られる購入DVDより安い、あたりが分かりやすいでしょうか。
ええ、扱うにあたって自由度が高ければその分値段が増す、逆に、制限がかかればその分値段が安くなる、のが市場原理的には普通なんです。
ということは、企業からすれば辞めさせる権利を制限させられる正社員の方が、「自由度が低い」のですから、払う給料が割り引かれて安上がりにならないといけませんよね。
でも、そうはなってません。不思議。
こう言うと、「悪いけど、非正規雇用より正社員の方が優秀なんだから給料が高くて当たり前だよ。それも市場原理というものだよ」って言う人もいるかもしれません。
でも、それだったらそれで、正社員の中から、「私に関しては解雇制限無くてもいいので、給料あげて下さい」という人がもっと出てこないのがおかしいですよね。
特に優秀な自分を企業は必要としていると思っているのであれば、よりそうなってしかるべきのはずです。つまり、高給の非正規(?)雇用がいっぱい出てこないといけないはずです。市場原理的には当然。
それなのに、そうなってなさそうな現状を鑑みますと、多くの正社員の方々は「解雇制限が無いと辞めさせられちゃう」と思っていることになり、そこには「正社員の方が優秀なんだ」という自信はあまりにも感じ取れません。
そう考えると、やっぱりどうやら労働市場には全然市場原理が働いてないようなんですよね。少なくとも、歪んでいるようです。
ほんと不思議です。
一つ市場原理が働いているという可能性があるとすれば、本人たちは「俺はダメな人間なのに正社員にしてくれてほんとありがたい」と自信が無いのに、企業の方からは「こんな優秀な人間が格安で雇えてほんとありがたい」と高い評価で思われているという、労使の間に認識の差がある場合でしょうか。
・・・ということは、正社員の皆さんはもっと自信をもって討って出ればいいわけですよ!
「おい、給料上げろ、嫌なら辞めさせてもいいんだぜ?」って言えば、企業の方から「グッ・・・仕方がない、君は我が社に必要だ!」と折れてもらえるはずです!
中でも特に普段から「正社員な俺は非正規より優秀なんだ!」って言っている方は、もう鼻をたか~くして、もっともっと偉そうにしたらいいんです!
だから、解雇制限なんて要りませんよね。だって、あなたは優秀なんですから。
新卒一括採用の習慣も要りませんよね。中途採用のライバルがいっぱいでてきても、大丈夫ですもんね。だって、あなたは優秀なんですから。
あ、もちろん、優秀なあなたですから、この文章を読んでどうするかは、自己責任でお願いしますね?
それで大変なことになっても、実は市場原理なんて働いてなかったとしても、私のせいじゃないですからね(笑)
ちゃんちゃん。
P.S.
短めの更新にチャレンジ。
いえ、実はココの所、実業が忙しくてですね、長いの書く余力が。。
ということで、小ネタ更新を試してみることにしました。
ちょうど、小ネタも私の中でいっぱいたまってたところなので、少しずつ出してみます。
なお、今回の主旨は、あくまで「正社員叩き」ではなく「なぜか偉そうな正社員叩き」で、本題は「労働市場って歪んでるよね」というお話です。正社員も非正規雇用の方も本来は一緒になって考えないといけないことだと思うので。
念のため補足です。