雪見、月見、花見。

ぼーっと考えたことを書いています。

少数派でもいいじゃん

 

折にふれて通っていた馴染みのお店が閉店しちゃうらしく。

 

確かに流行ってはいなかったのかもしれないけれど、スタッフの方も丁寧で、雰囲気も良かったしとても気に入っていたので、寂しい限りです。

好きなものが自分は好きなんだけど、周りの人に気に入ってもらえないのはやっぱり悲しいんですよね。でも自分だけじゃどうしようもしてあげられないし。。。

空き店舗になったあとは、いつものように、どこかの有名なチェーン店でも入ってしまうのかもしれません。

 

他にも以前、個人的にお気に入りだったマイナー商品が、ある日突然、世の商品棚から消えさってしまったこともありました。

代わりに並んでいるのはどこででも見られる有名商品。確かに有名だけあって、美味しいは美味しいんですけど、あの商品独特の味わいが好きだったのになあと未だに残念です。

 

 

 

 

こんな感じで、「今、世の中でブーム!」「みんな持ってるよ~」「出店拡大中♪」とか世の中での多数派のものが、個人的にはあんまり好みじゃないことってありますよね?

何だかいたたまれないような、居心地が悪いような、そんな気分になりますよね。

 

そういう時にどうするかって、2通りしかありません。

 

「自分の好みはこっちだから」って少数派として生きるか

「みんなに人気なのも理由があるはず」って多数派に鞍替えするか

 

 

――あなたはどっちでしょう?

 

 

 

改めて聞かれると、みなさまきっと前者を選ぶ・・・んじゃないでしょうか(少なくとも私は前者です)。

だって、やっぱ自分の好みはそうなんだし、自分の好みと人の好みは違うって、思うじゃないですか。

もしも少数派になってもいいじゃんって、そう思うじゃないですか。

自分の好みをはっきり主張できるはずって、信じてるじゃないですか。

 

 

 


でも、現実、人って意外と弱いなあって、最近感じるんです(いや、私のことですけど・・)。

 

今時って、何か欲しい物があっても、食事に行こうかなと思っても、映画でも見に行こうかなって思って、ちょっと検索してみると、すでに点数とかレビューがついてるんですよね。

あれは言ってみれば、みんなの好みです。あくまで参考のはずなんです。

でも、あれで自分がいいかなと思っていたものに低い点数がついてると、「あ、やっぱ点数の高いこっちのお店にしとこっかな」とついついなっちゃう・・・こんな経験ないでしょうか?

 

確かにまだ試してない時なら、第一印象のよかったお店や商品も本当に自分の好みかどうかは分かりません。でも、いつもいつも点数の高いものばかり優先して選んでしまうと、結局それって「みんなの好み」に合わせちゃってることになります。

「点数の高いもの」だけでも無数に世の中には存在していますし、どんどん新たに登場してきます。点数を見てる限り、順番で「点数の低いもの」を選択する機会なんて、いつまで経っても回ってこないんです。

いつのまにか自然に「みんなの好み」≒「自分の好み」のままになっちゃって、せいぜい好みと言っても、「みんなの好みのもの」の中で「自分の好み」をあれこれ言ってるぐらいです。

それはもう「自分の好み」じゃないですよね?

本当は「自分の好みは自分の好み、みんなの好みはみんなの好み」って思っていたはずなのに。。。

 

 

 

大きなハズレがないという点で、レビューとか点数などの「みんなの好み」を参考にするはやっぱり有利だとは思います。何でもかんでもそういった点数を無視していいってこともないと思います。

でも、時には本当の「自分の好み」を探す旅に出るのもいいんじゃないでしょうか。

本当はみんなきっと探したいはずなんです。

世の中にあるかもしれない自分だけの宝物を求めてるはずなんです。

 

だから、たまにはレビューや口コミを見るのを閉じて、自分の直感で選んでみませんか?

それで失敗だったり、すごく良かったり、するかもしれません。

むしろレビューで選ぶ時より失敗が増えるはずなので、へこたれそうになるかもしれません。

 

でも、その時感じた思いが一番純粋に近い「自分の好み」です。

大事にしないといけない気持ちだと思うんです。

 

そして事後に自分の点数をレビューサイトに打ち込んであげて初めて「自分の好み」と「みんなの好み」が対等になれるんです。

逆説的ですけれど、「みんなの好み」で選んでからだと、自分で点数をつけたとしても、多分それって「自分の好み」じゃないんですよ。

「みんなの好み」に動かされない「自分の好み」を大事にしたことがないと、「自分の好み」っていなくなっちゃう、そう思うんです。

 

 

 

「みんなが好きなもの」を好きになんなきゃいけないってことはないですし、

「みんなが嫌いなもの」を嫌いになんなきゃいけないってこともないんです。

 

 

だから、

 

――うっさい、点数は私が決めるのっ!

 

今時の口コミシステムの中では、それぐらいの気持ちがちょうどいいのかなって思います。

やっぱ、気になっちゃうので、けっこう難しいですけれど。。。

 

 

 

 

閉店悲しいですけど、私は好きでした。

これからも、少数派でもがんばりたいです!