雪見、月見、花見。

ぼーっと考えたことを書いています。

太陽のような人の孤独 月のような人の裏の顔

 

太陽のような人

月のような人

よく言うほどの言葉ではないけれど、何となくイメージは沸くと思います。

みなさんの身近ではいかがでしょう。

当てはまる人はいますか?

 

 

 

太陽のような人はいつも明るくて頑張りやさんで、とても面倒見が良い人。

人柄は本当に温かくて、日光よろしく私たちみんなを元気づけてくれる人です。

すごいエネルギーを持った人なので、私たちはいつも頼ってしまいます。

みんなそんな"太陽"さんが大好きです。

 

月のような人は少しもの静かで控えめな人だけど、神秘的な雰囲気を持っている人。

そのはかなげな姿から、いつも寂しそうに見えますが、それがまた私たちの心を打ちます。

月光に導かれるように私たちはついつい優しく何かとかまってしまいます。

みんなそんな"月"さんが大好きです。

 

 

 

 

そんなある日、"太陽"さんが爆発します。

 

 「何でいつも私ばっかり、がんばらないといけないの!?」

 

"太陽"さんは限界に達していました。

私たちは"太陽"さんに頼りすぎていたのです。

すごくエネルギーがあって、ほんとに力が無尽蔵にあると思ってて、とっても強い人だと思い込んでしまっていて。

ほっといていても独りでも、力強く輝き続ける人なんだって思ってしまって。

ほんとうは、その明るい顔の所々に暗い黒点が、その心のSOSが時々出ていたのです。

とっても分かりにくかったけれど、サインは出してくれていたのです。

でも私たちは気づけなかった。

"太陽"さんが眩しすぎて、"太陽"さんの顔すらよく見てあげていなかった。

"太陽"さんからもらうことが当たり前になっていて、"太陽"さんに返すことを考えていなかった。

"太陽"さんだって、時々自分を見て欲しいのです。

かまって欲しい時もあるのです。

私たちがそれに気づいた時は、すでに光は失われ、暗闇になってしまっていました。

 

 

 

 

別のある日、"月"さんが激昂します。

 

「私は・・・私はっ! あなたたちの所有物なんかじゃないっ・・・!」

 

"月"さんは限界に達していました。

私たちは"月"さんをかまいすぎていたのです。

気を抜いたら消えてしまいそうなその姿に、いつもどこかに影があるようなその顔立ちに、きっと寂しい人なんだ、弱い人なんだと思い込んでしまっていて。

ほっといたらどこかにいってしまうから、私たちがいつも導いてあげなきゃいけない人なんだって思ってしまって。

ほんとうは、私たちにはいつも同じ顔しか、お化粧した表の顔しか見せてくれていなかったのです。

ひた隠しにして見せてはくれなかったけど、裏の顔をほんとうの自分の顔を持っていたのです。

でも私たちは気づけなかった。

"月"さんの光の化粧に目を取られ、"月"さん自身の姿を見てあげていなかった。

"月"さんを導くことが当たり前になっていて、"月"さんにも意志があることを考えていなかった。

"月"さんだって、私たちの周りばかりでなく時々自分で動いてみたいのです。

独りになりたい時もあるのです。

私たちがそれに気づいた時には・・・

 

 

 

 

私たちは"太陽"さんに頼りすぎていないでしょうか。

私たちは"月"さんを束縛しすぎていないでしょうか。

 

みなさんの身近ではいかがでしょう。

 

・・・当てはまる人はいますか?