雪見、月見、花見。

ぼーっと考えたことを書いています。

社会

「働かざるもの食うべからず」の呪縛 ~ブラック会社?いいえ、ブラック社会です~

労働豊作貧乏のお話の続きです。 前回までのあらすじを振り返りますと、 ・「過労死するほど仕事があって、自殺するほど仕事が無い」という日本の労働環境の惨状はつまり「労働力が余っている」ということ。 ・労働力が余ってきたのは人類が長年かけて行なっ…

第三次世界大戦は既に始まってるのかも ~産業と戦争の関係と歴史~

前二回に渡って「労働豊作貧乏」についてのお話をしてきました。まだこの問題についての議論の続きはたんまりあるのですけれど、今回はちょっと脱線です。 前回、文中で「第二次世界大戦は工業の戦争でした」と、サラリと述べましたのですが、この「産業と…

今、社会が労働豊作貧乏時代になっているワケ

前回の続きです。 過労死するほど仕事があって、自殺するほど仕事が無い - 雪見、月見、花見。 前回は「過労死するほど仕事があって、自殺するほど仕事が無い」という文に象徴されます私たちの労働環境の惨状は、結局は労働力が余り過ぎている「労働豊作貧…

過労死するほど仕事があって、自殺するほど仕事が無い

朝起きてテレビをつけたら、「ブラック企業」について特集をしていました。 折しも、就職活動が解禁になって、日本維新の党が「最低賃金基準廃止」を掲げたり、ちょうど労働に関しての議論が活発になってる時期のようです。 私も自身の経験から社会の労働環…

電子書籍とモノ作りとフリーエージェントたち

今日の要約:個人で簡単に出版やモノ作りができる時代が近づいているそうです。そうなると、既存の出版・製造の業界の人たちは不安でしょう。でもきっとその経験と知識にはニーズがありますし、彼ら自身も独立しフリーになることができる時代でもあるのです…

一人一票

今日の要約:選挙は平等な一人一票で。地方が困るといっても、もともと他にも少数派はいっぱいあるんです。で、私が勝手に一人一票を実現するための方法を考えてみました。全国1選挙区制もしくは、約1億区制です。夢物語ですけど、理念は大事だと思います…

専門家無視時代 -隠れモンスターになってませんか?-

本日の要旨:モンスターペイシェント、モンスターペアレントと言われる今日この頃。依頼者と専門家の役割分担をしっかり確認しないといけないと思います。特に、以前の「原発比率を国民に問う」という政府の対応は、モンスターと共通の「専門家無視」の意識…

マニフェストなんて要らない

アメリカ大統領選挙もオバマさんの再選で決まりましたね。 日本でも解散総選挙の気運が高まっていますし、選挙の話題に触れる機会が増えている今日この頃です。 さて、こんな選挙ブームの中、民主党が謝罪しています。 民主党、マニフェスト謝罪 子ども手当…

原発問題、短期で見るか、長期で見るか?

昨日のお話で書いたような、目の前の★を得るか、未来の★を得るか、という問題は実は色んなところで私たちの選択に影響しています。というよりむしろ、私たちの悩み事のほとんどと言ってもいいかもしれません。 例えば、 目の前に美味しそうなケーキを見なが…

命とお金どっちが大事? ―― Say Hello to BLACKJACK

★医療費増大時代を迎えて 昨今、生活保護の医療扶助にもメスが入るなど、医療費の増大が問題になっています。 生活保護、医療費に一部自己負担…政府検討 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 最近では毎年一兆円ずつ増えていって、とうとう37兆円/年だそう…

内向きの国際人

昨日、NHKスペシャル「シリーズ日本新生 "国際人"がニッポンを救う」を見ていて思ったつぶやき群です。 深刻化する日本の凋落、その一因となっているのが、グローバル時代に活躍できる人材の不足である。しばしば、その理由として挙げられるのが、若者の“内…

オスプレイと凧揚げ

風船、たこ揚げ…反対派、オスプレイ「妨害」 米当局が抗議 何となくニュースを眺めていたら、こんなのがあったのでビックリしました。 オスプレイに反対する人たちが、米軍基地の近くで風船やタコを高く上げて飛行を妨害しているようなんです。 気持ちのあま…

社会のクッションの話 ~人間は無限プチプチじゃない~

新幹線から地方の特急に乗り換えると、その揺れ方にびっくりします。 振り子電車というんだそうですが、ほんとにあちらこちらにガタゴトガタゴト。 乗り物酔いはしない方なんですが、移動時間にと貯めこんでた本をしばらく読んでいたら、さすがにたまらなく…

ねぇねぇ、そういえば、どこの国に住むか決めた?

ベルギー国籍申請の仏富豪、増税回避を否定 こんなニュースが出てました。 フランスの大金持ちのおじさんが、税金逃れのためにベルギーに国籍を移すというお話です(いえ、ご本人は否定されてるんですが)。 以前、私も猫ひろしさんの国籍問題のお話を書い…

rolling stonesに苔のむすまで

人間って、120歳ぐらいまで生きられるんだそうです。 実際にそんな記録の方がいらしたとかで、定年してもまだ人生半分なんて、なんとも恐ろしいものです。 長生きはしたい気はするけど、そこまで長いのもどうなんでしょうかと思わざるをえません。 それにし…

少数派でもいいじゃん

折にふれて通っていた馴染みのお店が閉店しちゃうらしく。 確かに流行ってはいなかったのかもしれないけれど、スタッフの方も丁寧で、雰囲気も良かったしとても気に入っていたので、寂しい限りです。 好きなものが自分は好きなんだけど、周りの人に気に入っ…

いじめ、道徳、法律、正義

photo credit: ilkin. via photo pin cc 目には目を、歯には歯を、・・・いじめにはいじめを? 最近、大津の関係でいじめの問題が取りざたされています。 非常に痛ましい事件で、加害者側の罪は十分に問いただされるべきでしょう。 ただ、その追及において…

Wandering and Wondering

photo credit: andredoreto via photo pin cc 雨が降る降るとある日のこと。 予報は前から雨でしたけれど、どうしても予定が取れずに仕方無しにその日に美容院の予約をしていたのです。 外を見ると、ザーザーとけっこうな土砂降りです。 いつもは自転車でチ…

すべてがfになる (facebook的な意味で)

「えーっ!そうなん!?今初めて知ったよ~~。。。」 もともと耳が早い方ではなかったですが、最近特にみんなの近況情報を得るのが遅くなりがちになってきました。 いえ、私の情報が遅くなったというよりは、他の人達が早くなったと言うべきでしょう。 そ…

私たちの社会を賽の河原にしないために

ちっちゃなころから、不思議でした。 学校で歴史の勉強をします。教科書の最後は「現代」になっていますが、けっこう最近のことまで載っています。子どもながらに何か聞いたことあるお話だなーなんて思いつつも、私は、それを最初は何も思わず流していまし…

年中無休大作戦 ~ゴールデンウィークなんて廃止しちゃおう~

お仕事でワサワサしていたら、ちょっと間が開いてしまいましたー。 ようやく一段落したので更新でございます。 さてさて、ちょっとお留守の間にゴールデンウィークもあっという間に過ぎ去っちゃいましたね。 皆さんはどこかに行かれたでしょうか? 実は私は…

猫ひろしさんを批判しにくい理由 -猫ひろしのジレンマ-

国籍を変えてまで出場権を「奪う」ようなやり方が目に余るということで、最近、猫ひろしさんのカンボジア代表としてのオリンピック出場問題が物議をかもしています。 タレントのフィフィさんの 「オリンピックに出たいってだけでさ、縁もゆかりもないのに、…

卒業証書を廃止しませんか?

3月といえば、卒業シーズン。3月も半ばを過ぎて、今年も各地で数多くの卒業式が行われたことでしょう。卒業式の中で、最も目立つのは卒業証書授与ですよね。「以下同文」って本当に書いてあるものだと思っていたあの頃、懐かしい思い出です。ところで、そん…

自由の国に生まれて

「さあ、どこでも好きな国を選んでいいぞ」 神様が私たちを促します。 そう、ここは天国。 長かった天国の生活ももうすぐおしまい。 私たちはもうすぐここを去ることになっています。 再び現世に生まれ変わる順番がやってきたのです。 私たちは悩んでいます…

世の中を治すため、「プチ悪人」になろう!

前回の記事で、「勤勉さ」からくる長時間労働が私たちを苦しめる一例を示しました。 ただ、「勤勉であれ」というのは私たち日本人にとって金科玉条とも言うべき美徳と言っても過言ではありません。 今までずっとそれは「正しいこと」だと言われてきたし、「…

長時間労働というドラッグ

昨日書いた記事を読み返していて、 「でも、長時間働く人ってのは、勤勉にがんばってるんだから、 褒めて称えてあげるべきじゃないの?」 って思う人もいるかも、ってことで、さらに続きで書いてしまいます。 結論から言いますと、長時間労働はドラッグみた…

なぜ、女性社員は使えないのか? だそうです。

なぜ、女性社員は使えないのか? というまとめ記事を見かけました。 (・・・のですが、しばらくぶりに見ますとリンクが切れているようなので、別の参考記事としてコチラなどをどうぞ⇩ 「結婚・恋愛ニュースぷらす : 女性社員は使えないのか? 男性社員が批…

大人論

話題になっている「大人論」についてのエントリーを読みました。 どう考えても若者論より「大人論」のほうが必要です なかなか興味深いテーマなので、私なりの大人・若者観を書いてみます。 上のエントリーでは、 『最近「大人たち」が多々の「若者論」を振…